第152回 初めてコンサートに行ったオタク
こんにちは、ゆーまにわのデザイン担当松本です。
今年もいよいよ終わりが近づいてまいりましたね。
皆さま今年はいい思い出が出来ましたか?
私は先日、初めて好きなアイドルのコンサートに行ってきました!ずっと楽しみにしてたコンサートで、ここ数ヶ月ぐらいはその事しか考えてませんでした。
そこでしっかりといい思い出を作ってきたので、忘れないうちにブログに書こうと思います。そのまま思い出して書いてるだけで全然面白くないしただ長いです。ほんとに面白くないと思うのであんまり読まなくていいです。
田舎娘、東京に行く
行き先は東京。交通手段はもっぱら夜行バス。
以前横浜に行った時、バスのチケットを買うのが遅すぎてめちゃ高価になっていたトラウマがあるので、その反省を生かして今回はチケットを買えるようになった瞬間すぐに買いました。
当日の、出発前が不安と緊張のピークでした。夜行バス乗る前めちゃくちゃ不安で心細くなるんですよね。
いざ乗ったらコンセントがない車両でちょっと落ち込みました。
夜行バスでも、枕・イヤホン・アイマスクでバッチリ装備したら割と熟睡できました。10時間ぐらいしたら東京に着きました。
田舎娘とビラ配りアイドル
K-POPが好きなので新大久保でグッズのお店をひたすら巡りました。
ここで、普段岡山では絶対にできないであろう体験をしました。
新人らしきアイドルがチラシ配りしている現場に出くわしたのです。
(イラストは女の子ですが遭遇したのは男の子グループでした)
多分3組ぐらいは見ました。これが"下積み"か………
K-POPアイドルには「マスター」と言って写真を撮る熱心なファンがいるのですが、既にその「マスター」がでかい一眼を持って付いて歩いてたりとかして、本当にアイドルだ〜と感心してました。
1組だけチラシを受け取ったら「これから公演するので来てくださいね!約束~」と言われて小指を差し出されたので、指切りをしました。
「うわ!!アイドルと指切りしちゃったよ~~~!!!(嬉)」と思ったけど、できない約束をしてしまって申し訳なかったです。ごめんね…
ショップ巡りも終わると、やることがなくなったので会場へ向かうことにしました。都心から離れているので電車で向かいます。
電車はこれから同じ会場に向かうであろう女の子たちでいっぱいでした。
会場までは、人の波に乗って行けば辿り着けるのでマップいらずでした。便利!
その後チケットを譲ってくれる人と四苦八苦してなんとか遭遇し、無事開演前に入場。
大勢の人で埋められた客席と、可愛いステージセットにひたすら胸が踊りました。
いよいよコンサート開始!
※ここからオタク大はしゃぎターンです※
会場が暗くなり、テンションは一瞬でMAXに。
モニターにオープニングの映像が流れはじめ、メンバーが一人ひとり映るたびに
キャ~~~~~~~~‼︎‼︎
アァ~~~~~~~~‼︎‼︎‼︎
ワァ~~~~~~~~⁈‼︎⁉︎
などの様々な奇声をあげてペンライトを振りました。
アイドルってすごいですね。顔が天才。宝か????
そして、オープニングの映像が終わったらいよいよメンバー達がステージに現れました。
居る。
目の前に、居る。
えっ、本当に???
い、居る~~~~~~~~~~~~!!!!
居るんですよ。
本当に実在してるんだなと思いました。感動しました。とりあえず叫びました。
カメラに抜かれるたび全員可愛いので、君たちは可愛いの権化か??となりました。
双眼鏡買いましたけど、双眼鏡越しで見るのすらなんかもったいなくてあんまり活躍しませんでした。
そこからはしばらく曲に合わせてペンライトを振るターンでしたが、曲が始まったらみんな立つんですよね。その風潮知らなくて、3曲目あたりからおずおずと立ちはじめました。
楽しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
ライト振るのめちゃくちゃ楽しい。一緒に歌ったり掛け声したり、コンサートってこんなに楽しいんだなと思いました。
途中トロッコに乗って客席の近くまで来てくれました。
絶対に目が合った。オタクはみんなこう言うんですけど、絶対に目が合いました。手とか振ってくれたし。オタクはみんなこう言います。
途中でゲームコーナーがあってメンバーがわちゃわちゃするんですけど、それもすごく可愛いし面白くて楽しかったです。メンバーいじりが愉快で大笑いしました。
一生そうやって笑っていてほしいです。
大泣きした
コンサート中盤で、衣装替えのためにVCRと言う収録した映像が流れます。かわいい映像でしたが私はちょっと泣きそうでした。
というのも、実はコンサート1ヶ月半前に1番好きだった推しメンバーが脱退してしまったのです。本当に悲しかった。理由も理由なので、今でもファンは皆諦められずにいます。
そんなバックグラウンドもあり、VCRが心なしか辞めたメンバーを想起させる内容に思えてしまい、ちょっとうるっと来ました。
そして、その後に曲を披露するんですが、その曲が追い討ちをかけてきました。
推しが辞めた当時に出たアルバムの、泣ける曲だったんですよね。もう、いよいよ泣きました。
周りの観客も泣いてました。みんな一緒…。この雰囲気をお伝えするのは難しいですが、本当に皆ペンライトを握りしめて見守っている感じでした。
その後にMCトークでメンバーが「元気ですか~?」とか聞くもんだから、「泣いてますが…」と思いつつへなへなの声でお返事をしました。
それからゲームコーナーやステージを経て、最後の曲に。最後の曲が終わったら舞台からはけるのですが、もちろんその後にはアンコールステージがあります。
1人のファンから始まってじわじわとコールの声が大きくなり、再び姿が見えるまでコールが続きます。結構この間長くて不安なんですよね。
アンコールステージをやったら、最後に1人ずつコメントをして、それからもう一曲歌って終わりです。本当にあっという間でしたが、幸せな時間でした。
大笑いして大泣きしていっぱい叫んで、疲れたけどすごく楽しい思い出になりました。
会場を出てとりあえず記念にと思って撮った雑な写真
田舎娘、駅から出られない
会場を出て余韻を感じたまま、帰りも人の波に乗って帰りました。
それで、新宿駅まで帰ったんですけど、ここでちょっと事件が起きました。
駅から出れないんですよ。
駅に着いて切符を改札に入れて出ようと思ったらその先にもまた改札があるんですよ。
なんだこれは??となりました。東京の駅ほんと難しいですね。
駅員さんに言ったら無事に出れましたが、未だに何が起こっていたのかよくわかりません。
その後は帰りのバスまで時間があったのと、スマホもモバイルバッテリーも充電がおしまいになったので、コンセントのあるカフェでご飯を食べました。
サンドイッチを頼んだらフォークだけがついてきたんですが、どうやってフォークだけで食べるんだろうと思いました。普通に手で食べました。
バス、帰宅 、学校
忘れ物もなくいい感じでしたが、最後の最後で駅のトイレに朝買ったビニール傘を忘れてきました。正直荷物だったので結果的に良かったと思います。
初めて1人で東京まで行きましたが、時間的にも余裕があってウロウロできたので良かったです。
1日で25000歩ぐらい歩いてました。
大阪でバスを乗り継いで岡山に戻りました。そこからはゆっくりするわけにもいかず、家に帰ってお風呂入って着替えて、学校に行きました。
めちゃくちゃ行きたくない。行きましたけどね。偉〜〜い
そんなこんなで、今も体のあちこちがちょっとずつ痛いですが、1年の最後にいい思い出ができてよかったです。オタクって楽しいな。
次行くときはもっと前後に余裕のあるスケジュールがいいなと思いました。
次回
さて、ここまで読んでくださった方は本当にご苦労様でした。ありがとうございます。
次回の担当は丸下さんです!
丸下さんはどんな1年を過ごしたのでしょうか。
それでは、次回のブログもお楽しみに!
第151回 坦々麺っておいしいよね。
みなさんこんにちは。
ゆーまにわのタンクトップこと安藤です。
なんともまあ「おもいおもい」バドンが回ってきたものですねぇ。
リレーブログは約2か月に1回順番が回ってきて、その2か月という期間で振り返りができるように仕組みづくりされている。前回の橋本さんがこのようにおっしゃっていましたが、これを聞くのはかれこれ5回ぐらいになるほど僕は聞きましたよ。ほんとに。
さてさて、前回の10月にあげたブログでは代表期間を振り返る記事でしたが、早いことにもう12月。今回は代表退任後から今を振り返る内容にしようと思います。
普通自動四輪取得
なんとなんと。10月に地元である大分まで帰って普通自動四輪の免許を取ってきました。
最初は原付で倉敷から真庭を3時間かけていた者が、大きなバイクに乗るようになり、そしてついに四つのタイヤで安定した走りのできる車に乗れるようになりました。
お陰でこの寒い季節は毎回毎回スキーウェアを着てバイクにまたがっていたのですが、今では悠々自適に車でぬくぬく運転できてます。
最近大分ナンバーの大きい黒いバイクを見ないなーって思っている人がいるかもしれませんが、安心してください。ちゃんと生きてますよ。
中学校勤務
さらになんと。10月から12月の上旬まで中学校に勤務していました。
業務内容は授業についていけない子供がいたら支援したり、注意を促したりする、要は常に生徒のそばで指導などを入れる存在になること。
しかし、僕が大学で専攻しているのは人間情報工学。人間に沿ったモノづくりで、学ぶことは工学や医学、プログラミング言語等。
そう、一切の教育に関する知識がゼロ…
そんな中での教育現場での仕事は前途多難でした…
ことの発端は、ゆーまにわメンバーによる勧誘。
「時給1000円越えのバイトがあるんですけどどうですか?」
そんな真庭市の中ではとてもとても甘い誘惑に駆られ、勢いに身を任せた状態で面接、書類等の処理を済まし採用へ。
勤務初日「今日から勤務する安藤です」という自己紹介を済ませ、教室に入る前にいろいろと教育に関することや学校に関する説明があるのだろうと待機していると、「それでは安藤先生、後はよろしくお願いします」という一言。一切の説明はありませんでしたとさ。
僕は本当に本当に知識がないまま教室に入ることに。
学習支援やノートチェックとか、学童、ゆーまにわ学習室などで生徒や児童を相手にした経験はあるものの、学校という環境で、さらに生徒にとって日常という環境の中で相手するのは本当に初めて。
そんな中で生徒に対してなにが良くてなにが悪いを指導する匙加減ができず、しかし間違ったことを教育できるはずもなく。
初日はとりあえずなんとなくこなし、教えることも本当に少なかった。
その日帰ってから、ネットで「教育」についていろいろ調べたり、本もかじったり、僕の教育についての学びと挑戦がスタートしました。
そして今へ
そこから約2か月。200時間の業務を終了しました。
いろんな学びと挑戦を続けて分かったことは、教育に関して正解がないということ。
生徒のその日その日の体調や別の環境が要因となって、行動や趣向が変化する。そんな生徒が何十人もいて、さらに授業をつくる先生も何人もいて、授業ごとに雰囲気が違って。
今日と同じ環境はもうやってこず、明日には別の環境が生まれてる。さっきの授業と同じ環境はやってこず、次の時間では別の授業環境が生まれてる。
また時には、暴力事件に巻き込まれたり、保護者とも向き合ったり、いじめ問題に向き合ったり。
教育において「絶対にこれが良い」ということはない。だから求めることは正解ではなく、常に挑戦し学ぶ姿勢にあると思う。
今の時代、家庭や地域における教育が低下し、それに応じてか学校に対する教育への期待が高まっている状況。
本当に先生はやることが増え、またそれに対する期待も増えて大変だと思う。
でも挑戦し学び続ける姿勢を持つことが必要だと思うし、それができる先生は本当にすごいと思う。
たった2か月じゃ理想の先生像に近づくには全然足りないな~。
さ~て、次回のブログは~
2か月振り返るのも良いですが、そういえばもう12月ですよ。
2019年、令和元年もあと少しで終わりですよ。
残り少ない中で何ができるかな~。あああああ~。
次回のブログは松本さんです。
松本さん最近なにしてるのかな~。どんな1年だったのかな~。
僕が全然大学に行ってないからわかんないな~。次回のブログ期待してます☆
第150回 線路は続くどこまでも
目次
- Unless you try to do something beyond what you have already mastered, you will never grow.
- まいにちが過ぎていく
- 庭がある大きな家に住みたい
- そんなこんなで
- つまりは愛
- 業務改善のその先
- ~お知らせ~そして問題です。
- 答え合わせ
- 最後に
Unless you try to do something beyond what you have already mastered, you will never grow.
どうも、橋本です。
冒頭の言葉は出典は忘れましたが、どこかで見てちょこっと刺さった言葉です。
別に"master"したと胸を張って言えることは今のところ何一つありませんが、それでもある程度慣れてきたことやいつの間にか考えなくても体が動くようになっていることはたくさんあります。
人間やっぱり楽をしたいものなのか気が付けば慣れていることばかり繰り返している毎日がやってきていて、その事実に気が付いてちょっと言い知れぬ不安を感じることが定期的にあります。
「現状維持は衰退」と思い込んでいるところもあるのかもしれません。
もちろんそういう惰性でできることはいわゆる効率がいいともいえるわけで、基本的にはいいことなのでしょう。
問題はバランスなのかなと思います。
新鮮な気持ちで挑むことが日常の100%だと疲れて倒れてしまう。逆に惰性でやっていることが日常の100%でも毎日に張り合いがない。結局、この両者の自分に最適なバランスを見つけてその割合を維持することが、解決策なのかなと。
僕の場合は、挑戦:惰性=3:7くらいがちょうどいいのかなという気がしています。
感覚的な話で「なんとなくそう思うから」以上の理由はありませんが。
まいにちが過ぎていく
お気づきの方も多いかもしれませんが、このゆーまにわのリレーブログはメンバーが交代で回していて、順番は固定されています。だから僕は毎回安藤くんに回すことになるんですよね。
そして投稿頻度は「各メンバーが2~3か月に一回順番が回ってくる間隔」と決めています。そのため、始めた当初は週1回の投稿だったのがメンバー増加に伴い週2回の投稿に増えました。いつかメンバーが40人ほどになったら、週3回の投稿になるのでしょうね。
これはメンバー含め誰にも言ってなかったことですが(もしからしたら誰かに入ってたかもしれませんが)、実はこの「2~3か月」という数字には意味があります。それは、自分のリレーブログ執筆が定期的な振り返りのタイミングなるということ。
2~3か月にごとに、ここ最近自分は何をしていたのだろうか、前回執筆した時期にはこんなことを考えていたのか、という振り返りをする。
意外と考えてることが変わっていたりブームが一つ過ぎ去っていたり、面白いものです。
なんて書いていますが、僕はいつも思考を垂れ流す場にしていても、近況報告の場にはしてきませんでした。
SNS含めてなんとなく、自分の行動を垂れ流すことに漠然とした抵抗があるんですよね。もちろん偶にやることもありますけどね。
なんとなく、やりたくないなと。
庭がある大きな家に住みたい
とはいえ、今回は特別に(この特別はみなさんにとってではなく、自分にとって、です。)近況報告もします。
なんとなく、気が向いたので。
最近はいろんな人に会う機会が多いのですが、人の描く夢そして人生の目的というものにより惹かれるようになりました。
この人は何のために生きているのか、その一番の根底には何があるのか。
いろんな人に会いながら、この漠然としたコアのようなものを確率と推論と共感で相手からどうにか読解しようと挑戦しています。
それと同時に、最近は「幸福学」と言われる分野の勉強もたくさんしています。
「幸福」は非常に奥が深くて、社会学だけではなくて進化学や生物学、心理学、脳科学、などなど、いろんな学問を幸福(ウェルビーイング及び生活満足度)を軸勉強する羽目になっています。
まあ、かなり歯ごたえがあって面白い勉強なのでとっても楽しめていていいことです。
僕なりの幸福の仮説がだんだん見えてきたので、ぜひ、時間と脳に余裕がある時に議論の相手になってください(という前にだいぶいろんな人既に巻き込んでいるんですけどね)。いろんな人の幸福観を聞いてみたいな。
そんなこんなで
そういえば、先日Googleマップが東京駅を僕の勤務先と誤解していました。
それくらい東京駅周辺にこの数か月不思議と縁があります。
用事があるのは、東京駅の南口方面から直結のサウスグランドタワーの会社さん、真逆の北口側にあるトラストタワーの会社さん、ちょっと離れた京橋の方にある会社さん、そしてまた少し離れて日比谷の方。
それぞが全く関連してない用事であるところが、産業集約とはこういうことに近いのかなと身をもって体感することが出来ました。
この東京駅集約の予定の中で最近一つ面白かったことは、帝国ホテルの経営計画の話を聞けたことですね。
収益や経営理念や労働環境などいろんな面からのお話が聞けたのが興味深かったのですが、総じて感じたのは「帝国ホテルってすごいな」ということ。
元をたどれば130年ほど前の初代会長渋沢栄一さんからはじまり、今は何と債務が一切なく400億円のキャッシュを持っているかつ毎年50億円の利益を生み出す盤石の経営をしているとのこと。
ホテルの大型設備投資も現金払いできちゃう現預金残高って、すごいですよね。
詳しく伺っていくと盤石であるが故のイノベーションの起こりにくさがあるなど世の中そう簡単には行かないのだなと感じるところもなくはないですが、それでも、さすが日本民間外交の要。
あとは最近、「フラットプロジェクト」というサロンコミュニティを立ち上げたり、中小企業診断士の試験に向けて企業経営の法務や財務や経営学の勉強を徐々に力を入れ始めてかなりの時間を割いてやっていたり、ゆーまにわにもちょこっと口出ししていたり、列挙してみるとそれなりにいろんなことしてますね。
とりとめもない感じもしますが、僕の中ではこれらはすべて繋がっていることだと思っています。そしてその根底にあるのは一つの仮説。
『人は自らの生活満足度を高めるために生きている』ということ。
いや、当たり前だろ、と思った方もいるかもしれませんが、本当にそうですかねということを最近は問うています。
全て生活満足度につながっているのか。本当に一挙手一投足つながっていると言い切れるのか。みなさんはどうでしょう。
つまりは愛
心が温まったことで言うと、ひょんなことから寄った六本木ヒルズのクリスマスマーケットが最高でした。
クリスマスマーケットって、いいですね。
夫婦もカップルも家族連れも孫と一緒のおじいちゃんおばあちゃんも、みんなクリスマスムードでにこにこしていました。
個人的には、タペストリーやガラス細工やアドベントカレンダーを見て、小さい頃を思い出してなんだか懐かしい気持ちになれたのもいい気分でした。
来年あたりどこかで開きたいな。
笑顔であふれる場所をつくって一緒に楽しみたいな。
業務改善のその先
経営学の勉強をしている中で、業務的意思決定と管理的意思決定そして戦略的意思決定と、会社組織における意思決定には大きく分けて3つあることを学びました。
この3つをざっくりと説明すると、業務的意思決定は日々のオペレーションに沿った作業に関する単純な意思決定で、管理的意思決定はいわゆる中間管理職が行うべき意思決定、そして戦略的意思決定は経営層が行う会社の方向性に関する大局的な意思決定、という感じ。
この文脈で面白かったのは、「経営におけるグレシャムの法則」という言葉です。
「グレシャムの法則」とは、イギリスの今でいう財務省のトップ的な立ち位置のグレシャムさんが数百年前に唱えた「悪貨は良貨を駆逐する」というもの。
当時は経済状況に合わせて硬貨に含まれる金の割合を上下させていました。そして金の割合が大きい「良貨」と金の割合が小さい「悪貨」の両方が市場に出回っている場合、人々は貨幣という価値自体が景気に左右されるものよりも金という時代を問わない(と思われている)価値を持つものの方を信頼します。それゆえに、いざというときに金そのものとしても役に立つ良貨を手元に残して、悪貨ばかりを利用するようになる。その結果、市場に流通するのが悪貨ばかりになってしまう。国際投融資で考えると貴重な資源である金がどんどん国外流出していくということ。良くない。
これがグレシャムの法則(詳しくはぜひ調べてみてください)。
このグレシャムの法則を経営に置き換えてみると、日々の業務的意思決定にトップマネジメント層が追われてしまい、会社の大局的な意思決定がなされなくなってしまうことを指します。この経営におけるグレシャムの法則への対応策は「権限移譲の例外」です。つまり、トップマネジメント層の人たちは例外的に業務及び管理的意思決定の作業から解放して、経営方針や経営計画策定などの大局的な戦略的意思決定に集中させるということ。これにより、社員全員で目の前の改善を繰り返しているはずなのに会社が沈んでいくという最悪の事態を避けられるというものです。
この話、なんか思い当たる節があるなあと感じました。
日々の業務に追われて大局的視点が失われる。改善はしてよりよいものにしているはずなのに、方向自体が間違っているから気が付いたらどんどん悪い方向に進んでいる。
グレシャムの法則に陥らないように、自分の中でもポートフォリオをうまく組まないといけないですね。
~お知らせ~そして問題です。
さて、ここで問題。
ここまでつらつらと(まさに徒然なるままに)書いているように見える近況報告文章ですが、実は裏メッセージを仕掛けていました。
気が付いた方、いましたか?
これで気が付いていたら、かなり勘が鋭いか注意力が高いか、とにかく、すごいです。
下に書いた答えを見る前にもう一度ここまでの見返してみてください。
ヒントは、「冒頭に載せた目次」です。
とはいえ、まあ、そんな引っ張るほどたいしたことではないんですけどね。
答えを書くかそれとなくヒントを書くだけで匂わせて終わりにするかを迷ったのですが、自信をもって問題だと突きつけられるほどたいしたものでもないので、やっぱり答えもちゃんと書きますね。
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