ゆーまにわリレーブログ

ゆーまにわのメンバーが毎週交代で更新中。

第150回 線路は続くどこまでも

目次

フラットナイトver.1

この前開催した「フラットナイトver.1」。楽しかった。

Unless you try to do something beyond what you have already mastered, you will never grow.

どうも、橋本です。

冒頭の言葉は出典は忘れましたが、どこかで見てちょこっと刺さった言葉です。
別に"master"したと胸を張って言えることは今のところ何一つありませんが、それでもある程度慣れてきたことやいつの間にか考えなくても体が動くようになっていることはたくさんあります。
人間やっぱり楽をしたいものなのか気が付けば慣れていることばかり繰り返している毎日がやってきていて、その事実に気が付いてちょっと言い知れぬ不安を感じることが定期的にあります。
「現状維持は衰退」と思い込んでいるところもあるのかもしれません。

もちろんそういう惰性でできることはいわゆる効率がいいともいえるわけで、基本的にはいいことなのでしょう。
問題はバランスなのかなと思います。
新鮮な気持ちで挑むことが日常の100%だと疲れて倒れてしまう。逆に惰性でやっていることが日常の100%でも毎日に張り合いがない。結局、この両者の自分に最適なバランスを見つけてその割合を維持することが、解決策なのかなと。

僕の場合は、挑戦:惰性=3:7くらいがちょうどいいのかなという気がしています。
感覚的な話で「なんとなくそう思うから」以上の理由はありませんが。

まいにちが過ぎていく

お気づきの方も多いかもしれませんが、このゆーまにわのリレーブログはメンバーが交代で回していて、順番は固定されています。だから僕は毎回安藤くんに回すことになるんですよね。
そして投稿頻度は「各メンバーが2~3か月に一回順番が回ってくる間隔」と決めています。そのため、始めた当初は週1回の投稿だったのがメンバー増加に伴い週2回の投稿に増えました。いつかメンバーが40人ほどになったら、週3回の投稿になるのでしょうね。

これはメンバー含め誰にも言ってなかったことですが(もしからしたら誰かに入ってたかもしれませんが)、実はこの「2~3か月」という数字には意味があります。それは、自分のリレーブログ執筆が定期的な振り返りのタイミングなるということ。

2~3か月にごとに、ここ最近自分は何をしていたのだろうか、前回執筆した時期にはこんなことを考えていたのか、という振り返りをする。
意外と考えてることが変わっていたりブームが一つ過ぎ去っていたり、面白いものです。

なんて書いていますが、僕はいつも思考を垂れ流す場にしていても、近況報告の場にはしてきませんでした。
SNS含めてなんとなく、自分の行動を垂れ流すことに漠然とした抵抗があるんですよね。もちろん偶にやることもありますけどね。
なんとなく、やりたくないなと。

庭がある大きな家に住みたい

とはいえ、今回は特別に(この特別はみなさんにとってではなく、自分にとって、です。)近況報告もします。
なんとなく、気が向いたので。

最近はいろんな人に会う機会が多いのですが、人の描く夢そして人生の目的というものにより惹かれるようになりました。
この人は何のために生きているのか、その一番の根底には何があるのか。
いろんな人に会いながら、この漠然としたコアのようなものを確率と推論と共感で相手からどうにか読解しようと挑戦しています。

それと同時に、最近は「幸福学」と言われる分野の勉強もたくさんしています。
「幸福」は非常に奥が深くて、社会学だけではなくて進化学や生物学、心理学、脳科学、などなど、いろんな学問を幸福(ウェルビーイング及び生活満足度)を軸勉強する羽目になっています。
まあ、かなり歯ごたえがあって面白い勉強なのでとっても楽しめていていいことです。

僕なりの幸福の仮説がだんだん見えてきたので、ぜひ、時間と脳に余裕がある時に議論の相手になってください(という前にだいぶいろんな人既に巻き込んでいるんですけどね)。いろんな人の幸福観を聞いてみたいな。

そんなこんなで

そういえば、先日Googleマップが東京駅を僕の勤務先と誤解していました。
それくらい東京駅周辺にこの数か月不思議と縁があります。

用事があるのは、東京駅の南口方面から直結のサウスグランドタワーの会社さん、真逆の北口側にあるトラストタワーの会社さん、ちょっと離れた京橋の方にある会社さん、そしてまた少し離れて日比谷の方。
それぞが全く関連してない用事であるところが、産業集約とはこういうことに近いのかなと身をもって体感することが出来ました。

この東京駅集約の予定の中で最近一つ面白かったことは、帝国ホテルの経営計画の話を聞けたことですね。
収益や経営理念や労働環境などいろんな面からのお話が聞けたのが興味深かったのですが、総じて感じたのは「帝国ホテルってすごいな」ということ。
元をたどれば130年ほど前の初代会長渋沢栄一さんからはじまり、今は何と債務が一切なく400億円のキャッシュを持っているかつ毎年50億円の利益を生み出す盤石の経営をしているとのこと。
ホテルの大型設備投資も現金払いできちゃう現預金残高って、すごいですよね。
詳しく伺っていくと盤石であるが故のイノベーションの起こりにくさがあるなど世の中そう簡単には行かないのだなと感じるところもなくはないですが、それでも、さすが日本民間外交の要。

あとは最近、「フラットプロジェクト」というサロンコミュニティを立ち上げたり、中小企業診断士の試験に向けて企業経営の法務や財務や経営学の勉強を徐々に力を入れ始めてかなりの時間を割いてやっていたり、ゆーまにわにもちょこっと口出ししていたり、列挙してみるとそれなりにいろんなことしてますね。

とりとめもない感じもしますが、僕の中ではこれらはすべて繋がっていることだと思っています。そしてその根底にあるのは一つの仮説。
『人は自らの生活満足度を高めるために生きている』ということ。

いや、当たり前だろ、と思った方もいるかもしれませんが、本当にそうですかねということを最近は問うています。
全て生活満足度につながっているのか。本当に一挙手一投足つながっていると言い切れるのか。みなさんはどうでしょう。

つまりは愛

 心が温まったことで言うと、ひょんなことから寄った六本木ヒルズのクリスマスマーケットが最高でした。
クリスマスマーケットって、いいですね。

夫婦もカップルも家族連れも孫と一緒のおじいちゃんおばあちゃんも、みんなクリスマスムードでにこにこしていました。
個人的には、タペストリーやガラス細工やアドベントカレンダーを見て、小さい頃を思い出してなんだか懐かしい気持ちになれたのもいい気分でした。

来年あたりどこかで開きたいな。
笑顔であふれる場所をつくって一緒に楽しみたいな。

六本木ヒルズクリスマスマーケット

六本木ヒルズであるがゆえに適度に密集しているのもいいのかもしれません。

業務改善のその先

経営学の勉強をしている中で、業務的意思決定と管理的意思決定そして戦略的意思決定と、会社組織における意思決定には大きく分けて3つあることを学びました。
この3つをざっくりと説明すると、業務的意思決定は日々のオペレーションに沿った作業に関する単純な意思決定で、管理的意思決定はいわゆる中間管理職が行うべき意思決定、そして戦略的意思決定は経営層が行う会社の方向性に関する大局的な意思決定、という感じ。

この文脈で面白かったのは、「経営におけるグレシャムの法則」という言葉です。

グレシャムの法則」とは、イギリスの今でいう財務省のトップ的な立ち位置のグレシャムさんが数百年前に唱えた「悪貨は良貨を駆逐する」というもの。
当時は経済状況に合わせて硬貨に含まれる金の割合を上下させていました。そして金の割合が大きい「良貨」と金の割合が小さい「悪貨」の両方が市場に出回っている場合、人々は貨幣という価値自体が景気に左右されるものよりも金という時代を問わない(と思われている)価値を持つものの方を信頼します。それゆえに、いざというときに金そのものとしても役に立つ良貨を手元に残して、悪貨ばかりを利用するようになる。その結果、市場に流通するのが悪貨ばかりになってしまう。国際投融資で考えると貴重な資源である金がどんどん国外流出していくということ。良くない。
これがグレシャムの法則(詳しくはぜひ調べてみてください)。

このグレシャムの法則を経営に置き換えてみると、日々の業務的意思決定にトップマネジメント層が追われてしまい、会社の大局的な意思決定がなされなくなってしまうことを指します。この経営におけるグレシャムの法則への対応策は「権限移譲の例外」です。つまり、トップマネジメント層の人たちは例外的に業務及び管理的意思決定の作業から解放して、経営方針や経営計画策定などの大局的な戦略的意思決定に集中させるということ。これにより、社員全員で目の前の改善を繰り返しているはずなのに会社が沈んでいくという最悪の事態を避けられるというものです。

この話、なんか思い当たる節があるなあと感じました。
日々の業務に追われて大局的視点が失われる。改善はしてよりよいものにしているはずなのに、方向自体が間違っているから気が付いたらどんどん悪い方向に進んでいる。

グレシャムの法則に陥らないように、自分の中でもポートフォリオをうまく組まないといけないですね。

~お知らせ~そして問題です。

 さて、ここで問題。

ここまでつらつらと(まさに徒然なるままに)書いているように見える近況報告文章ですが、実は裏メッセージを仕掛けていました。
気が付いた方、いましたか?

これで気が付いていたら、かなり勘が鋭いか注意力が高いか、とにかく、すごいです。

下に書いた答えを見る前にもう一度ここまでの見返してみてください。
ヒントは、「冒頭に載せた目次」です。

とはいえ、まあ、そんな引っ張るほどたいしたことではないんですけどね。

答えを書くかそれとなくヒントを書くだけで匂わせて終わりにするかを迷ったのですが、自信をもって問題だと突きつけられるほどたいしたものでもないので、やっぱり答えもちゃんと書きますね。

答え合わせ

さて、答えです。
みなさん、ここまでにあった見出しの頭文字を縦読み(?)してみてください。
すると...。

『U ま 庭 そ つ 業 ~』

そう、「ゆーまにわ卒業~」(最後が苦しまぎれの「~」であることは認めます)。
構想は面白いかなと思ったけど、やってみると意外と大して面白くないな。

ということで今回も、ただの近況報告ではなくいつも通りテーマを持った仕掛けがあるリレーブログとなりましたとさ。

最後に

この12月をもってゆーまにわの運営からは完全に離れます。
思えばこれで藤本さんと僕の創設者が二人とも運営から離れるということ。
新たなゆーまにわの船出ですね。
ただもちろん真庭にはちょくちょく帰るので、岡山のみなさんぜひまた遊んでくれたら嬉しいです。

ちなみに、次は2月25日(火)あたりに行きます。また飲みましょう。

それでは、今までありがとうございました。

やめるにあたっての想いは、引き際 : にちにち録に書きました。
かなり飾らずにストレートに想いを綴りました。

そしてこれで最後のリレーバトン渡し。
次回は安藤くん、よろしく。