ゆーまにわリレーブログ

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第94回 花を贈る

 

こんにちは、久しく会ってない友人に突然、ラインで「あんた、天気で例えるとゲリラ豪雨みたいだよね」と言われました。

会話の始め方が斬新すぎて驚きが隠せません。畑です。

 

最近色んなことに追われて休みが取れなかった反動で、絶賛大荒れ中です。あながち間違ってない。

荒んだ心はまるで尖ったナイフのよう、触れるものみな傷つける勢いです。(これが言いたかっただけ)

 

はい。

 

 

こんな調子で花の話出てくるのか?と心配になったみなさん、ご安心ください。本題に入りたいと思います。

 

今回はそんな荒れ狂う畑にとって唯一の癒しだった出来事についてかきました。

 
先日、ちょうど私の精神的疲労がピークに達していた頃、ずっと会いたかった先輩と尾道で会うことができた。先輩って呼んでるけれど、特に高校や大学の先輩というわけではない。ただ、年上だったのと、わたしが初めて会った時に先輩はもう大学生だったので、先輩。
 
あとは、勝手に、生活の先輩だと思っている。
 
わたしには大学生になってからひとつ決めていることがあって、それは、「よく暮らす」こと。
もちろん限られた材料、範囲でだけど、例えば読書をしたり、よい食器を使ったり。身の回りの物を買うときも、ほぼ自分の好みで選び取る。
なぜそれを買ったのか、理由を説明できるものだけ集めていれば、自分も、自分を取り巻く環境も、洗練されていくのではないか。この目標を立てるきっかけになったのも先輩だった。
 
残念なことに、わたしはガサツな人間で、わざわざ意識しないと実行できないのだが、先輩はそれをさらりとこなしてしまう。
 
この前会った時は、道端に生えていたかわいい花を自分で選んできて、花束をつくってくれた。普段花をもらうことはあまりない事だから、なぜだろうと気になっていたら、「きれいだったからあげたかった」と。今回が初めてというわけではないらしい。
 
先輩はいつも正直で、嬉しい感情をその場で共有しようと試みている。わたしには、とりとめのないものを大切に残そうとしているようにみえる。「花を贈る」というすてきな習慣が生まれたのは、先輩が日常で起こるささやかな幸せを切りとろうとした結果だろう。
 
おそらく、これがよい暮らしの根っこの部分だと思う。

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先輩にお気に入りの場所を案内した時の写真。もらったお花が萎れてしまい、残念に思っていたところ、店員さんが花瓶を用意してくれた。
 
 
 
もうひとつ、よい暮らしには、自分が居心地の良いと感じる場所を自ら開拓することも含まれると思っている。
 
わたしはどちらかというとこちらの方が性に合う。
 
先輩はよく尾道にも、そのほかの土地にもひとりで足を運ぶ。わたしも遠出が好きなので、たまにお互いにお気に入りの土地、場所の情報を交換している。しかし最近は、不思議なことに同じ県の同じ場所を訪れていることが増えた。他県まで行って落ち着いた場所が一緒というのも面白い。
 
遠出してそういう場所を見つけた時、決まってわたしは尾道のことを思い出すし、うれしかったことをだれかに伝えたいと思い、花の代わりに手紙を書くなどする。
 
伝えたい対象をすぐ思い浮かべることができるのは、今の生活が豊かなおかげなんだろうな。
 
 
 
 
先輩と会ってから、またやりたいことが増えてしまった。まだうまく言語化できないので、できれば誰かと一緒に考えたい。ぼんやりとだけど、テーマは決めていて、生活を作品にできないかなと思っている。
 
完成したらまたここにもあげようと思います。
 
 
 
次回はひなたちゃんです。高校生らしい。若いっていいねえ。