第182回 大学生活ずっと悩んでいたことがオーガニックストアで解決した話。
サイフを旅行先に忘れたら送料が離島なみにかかるからみんな気をつけような。
こんにちは、ゆーまにわの新田です。
新生活。
4月です。僕がゆーまにわに入ってから1年が経った。
なんか桜の写真を載せた覚えがある。
新たな場所での生活が始まる、それはつまり親元との別れ。
尾道に来てから3年が経った。 3年間一人で生活してみて、意外とさみしくないこと、
友達はいくらでも作り方があること、酒は飲まなくても大学生活過ごせること、
学年と年齢なんて関係が無いこと、男がメイクしたってなんら問題は無いこと、
そして、自炊は案外雑でもいけること。
自炊、してますか?
1年生の時から僕はミートソース作りにハマっていて、レシピなしで大体のルーティンは覚えた。パスタによし、トルティーヤによし、米にのせればタコライス。
安藤くんのウデマエは超えられないけど、僕なりに美味しいからよし。
そんな感じで自炊はできてる。一つ悩みを除いて。
自炊の悩み。
スーパーで絶対に目にする表示。それは値段、そして産地。
さまざまな新鮮な食材を置いているなかでずっと気になっていたこの違い。
「北海道産 タマネギ 99円」と「淡路島産 タマネギ 199円」。
違いは値段と産地。しかしこの2品にはさまざまな要素がある。
北海道産の方はおそらく広大な土地での大量生産が故の値段の安さ。
多分オーストラリアの農園くらいあるんだろうな。
しかし北海道から広島までの遠距離。片道何kmかかってこのタマネギは
来てるんだろうか。
淡路島産は(北海道に比べ)土地は狭い。特産品だしそれなりに値段する。
広島と淡路島は近い。
まとめると、「地球に関係する炭素使用量と自分に関係する値段の相違がある生鮮食品という共通カテゴリ、どっち買えばええの。」って話。
「そんなん炭素使用量の低い方買えや。悩む必要ないじゃん」って
思う方もいらっしゃるはず。
それを即決しなかったのには自分の金銭的余裕がないこともあるし、
生鮮食品というカテゴリである以上いつか腐る。
もし自分しか顧客の居ない単純な条件下で99円タマネギ2個買うか、199円タマネギ1個買うかを比べると、
99円2個買うとサイフには優しいけど、炭素排出量が多いタマネギ。その分フードロスは1個である。
199円タマネギ1個買うとサイフには優しくないけど炭素排出量は抑えられてるタマネギ。でもフードロスは2個。
実際のミクロ経済で起こりえない条件だとは思うけど、どちらにも利点欠点はあって、与える影響は自他共にある。
考えてたら割と嫌になってきて、スーパーの野菜コーナーで立ちすくんでることがある。
そんな悩み。
尾道にオーガニックストアができた。
さて話は変わって、尾道にオーガニックストアができた。
岡山大学がそこそこ多いうちのメンバーだと「コタン」さんがイメージつきやすいのかな。(仕入れに協力してもらってるらしい。)
場所は尾道駅から最も近いオーサムでドープでイルで居る秘訣知ってる場所、「チャイサロンドラゴン(現Social Kitchen Onomichi)」のお隣さん。名前は「ツチノコ」。
品揃えも面白くて、僕が見てた世界って狭かったことを思い知らされた。
例えば食品用ラップなんてせいぜいサランラップか安いやつ、最近だとシリコンラップとかも聞く。
オーガニックだとミツロウで作られたラップがある。試しに見たり触ったり使ってみたりしたけど、手触りが優しく、普通に使える。それでいて、自然由来。
超面白い。
打ち明けた。
そんな「ツチノコ」店主のエリさんに、上記の悩みを打ち明けてみた。
「自分の意図した方向にお金を落とすのが一番良いと思う。」
答えは非常にシンプル。だけど納得した。
自分が経済をどういった方向に持って行きたいか?
安いタマネギが飛行機で手に入る社会がいいのか、
高くても地球に優しいタマネギが手に入る社会がいいのか。
それは自分たちの選択によって決められる。決めることができる。
もちろん全てがオーガニックであることが一番良いとは思うけど、
いろんな条件が重なって難しい。
自分なりにできることをやったほうがいい、とも仰っていた。
自分なりに思うこと
もちろん自分はそこまでの資金力があるわけでもなく、パトロンもいない。
全てをオーガニックにするためのお金はない。
それでも、お金以上に気持ちはある。
せめてもの地球に優しいアクションをとる。この気持ちが必要なんじゃないのかなと思う。
自分もいつかBMC時代のミニを所有して国道313号線を走りたい。その時には何かしらの形でオフセットする。
そんな感じで、自分なりのやり方を、ゆるくでもいいからしていきたいなと思った新生活4年目の春でした。
次回はちほちゃんです。
去年の今頃、あいみょんにのせて新生活を綴った彼女はどんな文を書くのか。