ゆーまにわリレーブログ

ゆーまにわのメンバーが毎週交代で更新中。

第20回 Dead Man's Boots

記念すべき20回目!

こんにちは、ハシモトです。

早いもので毎週恒例のゆーまにわリレーブログも20回目を迎えました。

リレーブログをはじめて20週間目ってとことは、ゆーまにわが始動してから何日何だろう。
そんなことをふと考えてしまいました。
まだまだ頑張らねば。

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最近、めっちゃGoogle関係の本読んでいます。

頑張れば頑張るほどうまくいかないのは世の常で、何だかここ1か月くらいだいぶ疲れているなと自覚し始めてきました。
前から2カ月に一回くらいは完全にスイッチオフになる日があったのですが、どうもその頻度が高くなっている。ひどい時は3日に一回くらいのハイペース。
自分の中で何かの調子が確実におかしくなっていて、でも原因が分からなくてどうしようもない。

そんな毎日です。

まあ、こうやってこの文章を書けるだけの程度ではあるのでまだまだ大丈夫なんですが。

そんな中、ここの心のよりどころを求めていろんな書籍やら動画やらを漁っていたら、Googleの本にたどり着きました。

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(今読んでいる本。)

Googleで実践されているらしい疲れない働き方。

  • 時給換算じゃなくて年収と生産効率性
  • 休みの日には仕事のメールやチャットを禁止
  • 18時以降に会議を入れるのは禁止
  • 会社として"mindfullness"(瞑想みたいなもの)の導入
    などなど

いや、確かに心の平穏は大切だとは思うけど、大企業がここまでやってしまうのがすごい。
きっとGoogle以外にもベンチャー界隈を中心にこういった会社はあるのかもしれませんが、とにかくすごい。

読んでるだけでテンションがあっがってきました。

癒しの音楽。

Googleについて書かれた本は読んでいてテンションが上がりますが、疲れは癒すもの。こんな本と同じくらいテンションが上がる僕の癒しは、やっぱり音楽です。

聞くもよし、弾くもよし。
とにかく音楽に触れていると不思議と心が軽くなる感じがあります。

特に数年前からはまっているのが、アコースティックギター一本の弾き語りです。
フォーク調に代表されるような何とも言えないノスタルジックな感じとアコギの静かな中にも趣向が凝らされた音質が、たまりません。

その中でもお気に入りは、さだまさしSting(特にアルバム"The Last Ship")です。

ということで今回はその中でも最近一番聴いているStingの”Dead Man's Boots"という曲を少し紹介してみようと思います。

まずは聞いてみて。


Dead man's boots by Sting

いかがですか??

これは数年前にTEDに登壇したときの一部で歌ったものですが、この何とも言えない声とアコギの音(全然説明になってないですね)、最高です。
これは前述のアルバム"The Last Ship"の中の一曲なので、このアルバム自体は同名ミュージカルの挿入歌集になっています。
半世紀ほど前のイギリスの港町を舞台に繰り広げられる、様々な思いを胸に時代の波にのまれながらも造船業に命を懸ける住人たちの物語。その劇中でかつて造船業で栄えたまちの人間模様の一幕を描いた場面として、この曲が出てきます。

"Dead Man's Boots"のおすすめポイント

Stingの歌い方

一つ目は何と言っても、このStingの歌い方と声です
ミュージカル独特の語りかけるような感じがいいですね。
そしてその哀愁をさらに深めているのが曲の背景とSting自身のライフストーリー。

この歌は全体のストーリーとしてまちの主産業である造船業を継がせたい父親と、そんな古びた仕事に自分はつきたくない、こんなまち出て行ってやる、と反抗する少年の話になっています。
実はこの歌の少年は小さい頃のSting自身を投影したものであると、このTEDトークのなかで本人も言っています。
かつてはSting自身もイギリスの港町であるニューカッスルで育ち、当時はもう廃れ始めていたまちの造船業への反骨心から地元を飛び出し、音楽の道へと進んでいきました。

そんな本人の少年時代とも重なるところも、この歌により一層深みを出しているのかもしれません。

②曲の歌詞内容とコミュニティについて

 もう一つのおすすめポイントは、先ほども少し触れたこの曲の歌詞の内容です。

以下、背景が分かりやすいのでその前段部分のTEDトークからの引用です。

This song is called "Dead Man's Boots," which is an expression which describes how difficult it is to get a job;in other words, you'd only get a job in the shipyard if somebody else died.Or perhaps your father could finagle you an apprenticeship at the age of 15.But sometimes a father's love can be misconstrued as controlling,and conversely, the scope of his son's ambition can seem like some pie-in-the-sky fantasy.
この曲は『死人のブーツ』といいます この言葉は仕事に就くのが どれだけ大変な事かを表しています。つまり 造船所で仕事に就く時は 誰かが死んだ時です。それか父親がどうにかして 15歳の息子に見習い職を 見つけたりした時で、そして時折 父親の愛情は 抑圧的だと誤解されてしまったり、逆に息子の夢は ばかばかしい絵空事のように 思われてしまったりします。

♪ You see these work boots in my hands ♪
♪ They'll probably fit you now, my son ♪
♪ Take them, they're a gift from me ♪
♪ Why don't you try them on? ♪
♪ It would do your old man good to see ♪
♪ You walking in these boots one day, And take your place among the men ♪
♪ Who work upon the slipway ♪
♪ These dead man's boots, though they're old and curled ♪
♪ When a fellow needs a job and a place in the world, And it's time for a man to put down roots  ♪
♪ And walk to the river in his old man's boots ♪

♪この手に持った作業靴♪
♪そろそろ息子のお前の足に合うだろう♪
♪これをお前に贈ろう♪
♪履いてみるといい♪
♪見てみたいもんだ♪
♪いつかお前がこのブーツを履き、男達の仲間入りをするのを♪
♪この死人のブーツは 古びて反り返っているが♪
♪船台の上で働く男達の♪
♪新米が仕事とこの世での 居場所が必要になったら、男が根を下ろす時が来たのさ♪
♪親父のブーツを履いて 川へ向かうんだ♪


♪ He said, "I'm dying, son, and asking, That you do one final thing for me ♪
♪ You're barely but a sapling, and you think that you're a tree ♪
♪ If you need a seed to prosper, You must first put down some roots ♪
♪ Just one foot then the other in, These dead man's boots" ♪
♪ These dead man's boots, though they're old and curled ♪
♪ When a fellow needs a job and a place in the world, And it's time for a man to put down roots  ♪
♪ And walk to the river in his old man's boots ♪

♪父は言った「もう逝く時が来たが息子よ、聞いて欲しい願いが一つある」 ♪
♪「まだ若木のお前は 自分が成木と思っている」♪
♪「もし繁り栄えたければ、まずは根をしっかりと降ろす事だ」♪
♪「まず片足 そしてもう片足を、この死人のブーツに」♪
♪この死人のブーツは 古びて反り返っているが♪
♪新米が仕事と 居場所が必要になったら、男が根を下ろす時が来たのさ♪
♪親父のブーツを履いて 川へ向かうんだ♪


♪ I said, "Why in the hell would I do that? Why would I agree?"♪
♪ When his hand was all that I'd received ♪
♪ As far as I remember, It's not as if he'd spoiled me with his kindness ♪
♪ Up to then, you see ♪
♪ I'd a plan of my own and I'd quit this place ♪
♪ When I came of age September, These dead man's boots know their way down the hill ♪
♪ They could walk there themselves, and they probably will ♪
♪ I've plenty of choices, I've plenty other routes ♪
♪ And you'll never see me walking in these dead man's boots ♪
♪ What was it made him think, I'd be happy ending up like him ♪
♪ When he'd hardly got two halfpennies left, Or a broken pot to piss in?  ♪
♪ He wanted this same thing for me ♪
♪ Was that his final wish? ♪
♪ He said, "What the hell are you gonna do?" ♪
♪ I said, "Anything but this!" ♪

♪俺は言った 「何故そんな事をしなきゃならない? 何故頷かなきゃいけないんだ?」♪
♪親父には殴られた 記憶しかないというのに♪
♪覚えている限り、親父の溢れるような優しさに 浸されたような事もないし♪
♪それまでさ♪
♪自分の人生は自分で 決めてここを出て行くんだ♪
♪9月に成人したら、この死人のブーツはお払い箱だ♪
♪どこへ行こうと知ったことではない♪
♪俺には選択肢が幾らでもある 道も幾らでもある♪
♪でも死人のブーツを履いて歩く事はない♪
♪親父は何を思って、俺が親父と同じ人生で 幸せになると思ったのか♪
♪ようやく残ったのは 半ペニーが2つ、割れて汚れた壷♪
♪同じ惨めな人生を俺に望むなんて♪
♪それが最後の望みだったのか?
♪親父は言った 「一体何をして生きて行こうってんだ?」♪
♪俺は言った 「これ以外なら何でもいいさ!」♪


♪ These dead man's boots know their way down the hill ♪
♪ They can walk there themselves and they probably will ♪
♪ But they won't walk with me ‘cause I'm off the other way ♪
♪ I've had it up to here, I'm gonna have my say ♪
♪ When all you've got left is that cross on the wall ♪
♪ I want nothing from you, I want nothing at all ♪
♪ Not a pension, nor a pittance, when your whole life is through ♪
♪ Get this through your head, I'm nothing like you ♪
♪ I'm done with all the arguments, there'll be no more disputes ♪
♪ And you'll die before you see me in your dead man's boots ♪

♪「こんな死人のブーツなど 糞食らえだ」♪
♪ひとりでに歩いて行ってしまうがいいさ♪
♪だが俺は別の道を行くつもりだ♪
♪もう我慢は限界だ 言う事は言わせてもらおう♪
♪親父に残されたのは壁の十字架だけだ♪
♪親父から何も もらおうなんて思っていないさ♪
♪退職金も僅かな金も 人生が終わった親父からは♪
♪よく聞いてくれ 俺は親父とは違うのさ♪
♪もう言い合いは懲り懲りだ もう争いは止めだ♪
♪死ぬまで待っても 死人のブーツなんか俺は履かない♪
 

Sting自身の経験も投影されていると思われるこの歌詞の物語、半世紀くらい前のイギリスの港町が舞台ですが、これはまさに今日本の地方で言われている問題と、根底にあるところは変わらないものです。

Sting自身も、まちが嫌で青年になったときに飛び出したけれど、ある程度の年齢を過ぎたところで思うところがあり帰って来きます。そしてやっぱりコミュニティはいろんなものと切り離せない、人間社会を構成する重要な外せない部分だと語る。

大切なものは、年齢によって違うものかもしれないし、それに普遍性を持たせることをはできないのかもしれません。

結局コミュニティとかの話になってしまった。

さて、そんなこんなで少し音楽の話をしてみました。

どうしても頭でっかちだからか歌詞とか背景とか純粋な音の部分以外も気になってしまうのは邪道かもしれませんが、もうそれはしょうがないとあきらめています。

もしもっと詳しくという方はTEDトークの動画全編を見てみてください。
日本語字幕もあります。
純粋にTEDトークとしてもおすすめです。


Sting: How I started writing songs again

次回は、安藤君。

考えてみたら順番で回しているので僕はずっと「次回は安藤君。」というしかないんですね。

最近はなんだかタンクトップの定着に一定の手ごたえを感じているそうで。

まあ、「無関心より...」というやつですかね。